岐阜支部 店舗インタビュー

第2回 金華Shop(株式会社メンズセブン)

失敗から学んだ店舗の在り方! “送り主の心を届ける”を理念に躍進 金華Shop(株式会社メンズセブン) 店長 長谷川 和宏

運営サイト 金華Shop

知人との会話がきっかけに

堀:アパレル業として製造・卸が本業だと思うのですが、ネットに進出したきっかけは?

長谷川:メンズセブンという社名が表すように紳士モノの製造・卸がもともとの本業です。ただ、業界全体に活気が満ち溢れていた時代とは違い、昔のような元気がなく、当社でも量販店との取引額が減少するなど小売業の落ち込みに引きずられるような不安定さがありました。 そんな折、11年前の事ですが、知人との会話で『ネットで買い物をするようになった』という話題が出て、直感的に“将来、ネットの時代が来るな”とひらめいたんですね。それで、もう少し突っ込んで『なんでネットで買うの?』と聞けば、『例えば父の日のプレゼントを買おうと思ったら何店舗回る?普通ならば1日潰れるよね!でもネットだと日曜日に家族で遊んだ後、夜にパソコン立ち上げて買えるんだよ。家族サービスも出来るし、義理も欠かない』との答え。 その頃の私はパソコンは触れる程度の知識しかなかったのですが、自社商品が父の日商材にマッチすることから、ネット通販をやってみるか!とダメモトでチャレンジしたのが、スタートでした。

堀:最初から楽天に出店したのですか?

長谷川:はい、2004年4月頃に楽天に出店。 実は当時は『ライブドアか?楽天か?』という2大EC勢力が拮抗していた時代で、ホリエモン(堀江貴文氏)のメディア露出が多く、個人的にはライブドアに勢いを感じ『ライブドアでスタートするか!』と心が傾いていたのですね。 ところが・・・私にインターネットの知識がないからノウハウがゼロ。いざ出店を決めようとした段階で、知人が楽天に出店しているのを聞きつけ“教えてもらえる”という理由で楽天に心変わりしたんですよ。結果的には、その判断が良かった(笑)。

父の日が商機!“超”夏向きサイト

堀:EC進出のキッカケにしろ、楽天に決めた理由にしろ、“知人”の思いがけないアシストがありましたねぇ(笑)。
ホームページを拝見すると商品構成は和装がメインですか?

長谷川:出店した理由が『父の日』ありきなので、“超”夏向きの和装をメインに取り揃え、甚平が売れ筋です。
目論見が当たったというか、楽天に出店した2ヵ月後の6月に、何もせずに80万円売れたのですよ。OPEN後のそれまで数万円の月商だったのが、いきなり“父の日”で跳ねた。
それで“一生懸命やれば凄い結果になるぞ”と、ひたすら商品をアップしていったのを覚えています。
振り返ると当時はパソコンの知識もなく、知人に教えを請いながらマスターしていったのですが、商品数を増やせば増やすほど売り上げも応えてくれた・・・だから不得手なパソコン作業も続けられたのでしょうねぇ。

堀:その後も順調で?

長谷川:商品特性でどうしても夏が繁忙期で忙しく、店全体が『夏の顔』をしている・・・そんなサイトです。だから、秋から冬にかけてのシーズンは、来年の夏に向けての準備期間みたいなもので、オープンから11年経った今でも、まるで初心者サイト?かと思うくらい静かなものですよ(笑)
でも、現在のスタイルと言える、父の日をピークに“売れる体制”を作る・・・というスタンスに落ち着いたのが、出店数年経ってからで・・・。
当時の楽天の担当者(ECC)に薦められ、はじめて“父の日”に向け小額の広告を買ったのですが、その時が月商500万円をあっさり突破。
それで“父の日ギフト”という方向性を持ち、イベントに乗っかる商売スタイルは“行ける”と感じ、ピークに動じない磐石の体制を築き上げていったのです。
平時は3人で出荷対応している体制を6月は8人に。短期バイトのスタッフでもミスを犯さないよう3重チェックを組み込み、さらに指定配達日に必ず届けられるよう、宅配便会社を口説き協力を取り付け“父の日”体制を確立してきました。宅配便の会社とタッグを組んで父の日を迎える・・・今では運命共同体のような付き合いになっています。

送り主の心を届ける仕事

堀:極端な話し、6月に1年分を稼ぎ、後は、遊んで暮らす・・・みたいな?なんかうらやましいです(笑)

長谷川:いやいや結構大変ですよ。“父の日”のシーズンは、新聞配達が来る頃に帰宅し、数時間で会社に戻る。そんな生活が続くのですから。 過去最高で6月に530時間を超える勤務をしたことがありました。いったい何回、徹夜したのだろう・・・?一週間、家に帰れないとか・・・ザラ。でも、その時は『やらねば』という使命感か、テンションが高いのか、なんとかやり遂げますね。

堀:それはすごい。ページを作り、出荷もやる、なんでも徹底的にやるタイプですね。そう言えば、サイトで甚平を着ているモデルも長谷川さん自身ですよね?

長谷川:写真撮影も大変なんですよ(笑)。真冬の2月、郡上の川原で甚平姿での撮影ですから。あの郡上の寒さの中、さらに川原の寒風にさらされた甚平って過酷ですよ。鳥肌ブツブツ・・・でも平静を装う。何回かは、どう角度をかえても雪が写り込むので撮影を中止したこともありました。
あと、夏っぽさを出すため、撮影前は日サロ(日焼けサロン)に通い、わざわざ肌を焼いています(笑)。
私、孫がいる年齢なんですが、嫁からは『何、今頃、色気出しているの?』と白い目で見られていますよ(笑)。

堀:『撮影』『疑惑』両面で大変な思いをされていますね(笑)。ちなみに日サロは経費で落ちるのですか?

長谷川:まさか!そんな領収書、会社に提出できませんよ。

堀:それは、さらに『お気の毒』です。でも、そこまで長谷川さんを駆り立てるものって何ですか?

長谷川:それは私たちの仕事が『モノを届けているのじゃなくて送り主のココロを届けている』という事を痛烈に思い知らされた、苦い経験があるからです。
以前、父の日ギフトが届かなかったというミスがあり、購入されたお客様にお詫びの連絡をしたのですが、電話口でただひたすら“泣く”方がいらっしゃったのです。
『結婚して初めての“父の日”のお義父さんへのプレゼントなので、さんざん迷った上、レビューも良かったので決めたのですが。どうして届かないのですか?』と泣き続けられました。
怒らないのですよ、叱っていただいたほうが気が楽なのに。“残念でならない”という気持ちが突き刺さり、私は、もの凄く辛くて・・・。
その経験から、私たちは“モノ売り”になってはダメだと戒めたのです。
だから、配送体制にしろ、商品にしろ、ページ作り、撮影、すべてに送り主の方が安心してお買い物できる環境を作り続けていこうと決めました。
細かなことなのですが、宅急便伝票を貼る箇所も社内で統一し、配送ミスの撲滅に取り組んでいます。さらには“お客様の要望を100%叶える”ために、注文後の配送日の変更など快く受けるようにしています。実際のオペレーションでは、ピーク時の積み上がった荷物から該当品を探し出すのは大変なのですが、それも区分を細かくすることで、該当の荷物を見つけやすいように工夫しています。

海外展開と100万品目のデータ化

堀:いや~失敗を教訓にし、店舗の“あるべき姿”を追求されている深い話が聞けました。ありがとうございます。最後に現在の店舗展開と今後の展望をお聞かせください。

長谷川:現在は楽天、amazon、Yahoo、DeNA、Qoo10、DeNABtoB(卸)でサイト展開をしています。取扱商品数は1000アイテムくらい。メンズアパレルというカテゴリーで考えると少ないと思います。ただ、“父の日”ギフトという店舗の柱がある以上、やみくもに選択肢を増やせばいいかといえば、そうも言えない。お客様を迷わせないことも重要だと考えています。 反面、“THE”夏の店・・・という店構えになっているので、秋・冬の充実策が課題です。
気軽に着こなせる“和装”としての甚平は若年層にも浸透していますが、冬の“和装”アイテムという視点だと、主力商材に欠けますよね。
今後は“和装”にこだわることなく、年間を通して多くのお客様に利用いただけるようなメンズアパレルの店へ転換していきたいですね。

堀:長谷川さんの性格だと、それこそ年中休めなくなりますよ(笑)
まさしく『身を粉にして働く』って長谷川さんのためにあるような言葉ですね。
さて、今回のインタビューの締めは・・・このメルマガの読者に何かプレゼントが欲しいなぁ~とおねだりしたりして。

長谷川:えっ、何それ?何も聞かされていないけど。

堀:心配いりません・・・私も以前、アパレルに勤めていたので“試作見本”が事務所ならゴロゴロしているのを知っていますので。。(図々しくも勝手に探し回る)。 コレとコレ、あっコレもいいなぁ、全部もらってイイですか?

長谷川:えっ(絶句)・・・。
はぁ(半ばあきらめ)

堀:ありがとうございます!

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会社概要

社名 金華Shop(株式会社メンズセブン)
所在地 〒502-0905 岐阜県岐阜市山吹町5丁目32番地
展開店舗 [楽天] [Amazon] [Yahoo!] [DeNA]